診療案内
耳鼻咽喉科
アレルギー科
以下の症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
・花粉症 ・アレルギー ・中耳炎 ・耳鳴り
・めまい ・難聴 ・補聴器の相談
・のどの違和感 ・いびき ・鼻炎 ・副鼻腔炎(ちくのう症)
・風邪症状(のどの痛み、はな、咳がでる)など
以下の症状については、原因・症状・治療法がそれぞれありますので、ご参考にしてください。
耳鼻のどの病気について
急性中耳炎 きゅうせいちゅうじえん
細菌が、中耳の粘膜に入り、急に起こる炎症です。
=原因=
中耳は耳管で鼻の奥とつながっており、鼻カゼで鼻の粘膜に増殖した細菌が、耳管を通り中耳に入ると炎症が起きます。
=症状=
耳の痛み、発熱、耳だれなど
※乳幼児や学童期はぐずったり、耳に手をやり痛がったりします。
=治療法=
抗生物質や鼻カゼの薬など内服薬
細菌を殺す液状お薬を、耳に入れる点耳薬
中耳の中に膿が貯まると、鼓膜がはれて痛みます。鼓膜に小さな穴をあけ、取り除く鼓膜切開
滲出性中耳炎 しんしゅつせいちゅうじえん
乳幼児期から学童期に多く見られる、聞こえの悪くなる中耳炎です。鼓膜(コマク)の奥を中耳といいますが、ここに滲出液という液体がたまる病気です。
=原因=
耳管の働きが悪くなると中耳に液体がたまります。急性中耳炎から移行する場合もあります。
原因の多くは鼻の病気です。
=症状=
2~3歳は言葉の発育が遅い、耳をさわってよく泣くことがあります。
3歳から学童期は大きな声で話す、聞き返しが多い、落ち着きがない、呼んでも返事をしない、テレビの音を大きくするなどの症状がみられます。
=治療法=
中耳にたまった液体を排出するための内服薬
蓄膿症、カゼ症状、アレルギー性鼻炎の治療を同時におこなう。
耳と鼻をつなぐ耳管という管に空気を入れ、その働きをよくする耳管通気
鼓膜に小さな穴をあけ、中に貯まっている液体を吸引し、取り除く鼓膜切開
難治性の場合、鼓膜にチューブを入れて中耳に液体が貯まらないようにします。
後鼻漏 こうびろう
後鼻漏(こうびろう)とは鼻汁がのどに下がって来る症状のことです。
=原因=
蓄のう症(慢性副鼻くう炎)
アレルギー性鼻炎
急性鼻炎(鼻カゼ)
=状態=
鼻・副鼻くうの粘膜から鼻汁が多く出て、のどに下がってくることです。
寝ている間に後鼻漏は気管や気管支、肺など下気道にもたまります。
たまっていた後鼻漏は、朝起きると外に出そうとした際、咳になります。
=治療法=
咳止めは効きません。鼻の治療をすることが後鼻漏の治療になります。
Q1.花粉症とは何ですか?
A1.アレルギーの症状は色々な原因によって起きますが、その中でも花粉症は花粉が原因で起きるアレルギーのことです。
Q2.いつごろから花粉症は始まりますか?
A2.スギ花粉症は旭川では心配ありません。旭川では春に問題になるのはシラカバ・ハンノキの花粉です。この花粉は、雪が解けて2週間ほどで飛んできます。さらに6月頃にはイネ科の雑草、8月頃には秋の雑草の花粉による花粉症があります。
Q3.どんな予防がありますか?
A3.晴れた日や風の強い日は花粉が多く飛ぶため、症状もひどくなります。外出の時は、マスクや大きめのメガネ、帽子を付けましょう。さらにマスクの中に湿らせたガーゼを入れると効果的です。
Q4.さまざまな防衛手段をしても症状が強く出るときは?
A4.薬を使った治療が必要になります。原因となる花粉が飛んでいる間は続けます。
使用する薬としては、飲み薬・点鼻薬・点眼薬です。咳の症状がひどいときに皮ふにテープを使用することもあります。
Q5.治療はいつから始めますか?
A5.花粉が飛ぶ前から開始することが効果的です。これを季節前投与と言います。症状の2週間~1ヶ月前から、予防効果のある抗アレルギー剤を使用します。雪が解け2週間ぐらいで、シラカバ花粉は飛んできます。治療の開始は雪解け頃が目安になります。
Q6.薬で眠たくなります。
A6.眠気の出ない飲み薬もあります。漢方薬という選択もあります。ほかにも眠気も少なく効果が得られる点鼻薬もあります。
Q7.薬のほかにも方法はありますか?
A7.レーザー治療という方法です。これはアレルギーを起こす鼻の中の粘膜の部分にレーザー光線を照射します。当院でも患者さんの状況により、相談にてレーザー治療を行います。この治療も花粉飛散前が有効です。ダニ、ホコリが原因のアレルギー性鼻炎の鼻づまりにもレーザー治療は有効です。
アレルギーと花粉症についてのQ&A
長引くかぜについてのQ&A
Q1.カゼ症状のあとに、咳が止まりません。
A1.長引くせきの症状は色々な原因によって起きます。
Q2.カゼ症状のあとに、鼻水がズルズルつづきます。
A2.もともと鼻炎や副鼻腔炎を持っている人がカゼが引くと、粘膜の炎症が強まります。わずかな刺激にも過敏になり症状がひどく現れることがあります。
Q3.カゼ症状のあとに、においが感じません。
A3.はっきりしたことは検査をしないと言えませんが、下記の事が考えられます。
Q4.カゼの時の、子どもさんの声がれ
A4.カゼ症状の際に子どもさんが声がれを起こすときは喉頭炎(クループ)の可能性があります。喉頭炎は、のどがはれ気道がふさがり呼吸困難を起こすことがありますので、早めの受診が必要です。